差し込み項目にクロスオブジェクト数式を使用することにより、参照オブジェクト(親)の項目を出力します。階層の上限は5階層です。
※本機能はOffice File Creator ver.2の機能です。ver.1では対象オブジェクトにクロスオブジェクト数式項目を作成し、作成した項目を差し込み項目に設定してください。
クロスオブジェクト数式とは
クロスオブジェクト数式は、オブジェクトが参照項目を持っているとき、参照先のオブジェクトの項目を表示する数式です。
クロスオブジェクト数式については、Salesforceヘルプを参照してください。
差し込み項目の設定
クロスオブジェクト数式の形式
- クロスオブジェクト数式は、"参照項目名.参照先オブジェクトの項目名"です。
- 子から親へと下から上に参照項目を「.」で繋げます。
- 参照項目が標準項目の場合、参照項目名の末尾のIdを除いて上へ辿ります。
- 参照項目がカスタム項目の場合、参照項目名の末尾の「__c」を「__r」に変更して上へ辿ります。
- Office File Creatorでは、5階層上のオブジェクトまで差し込み項目に使用可能です。
差し込み項目の形式は以下のとおりです。
{!オブジェクトAPI名.クロスオブジェクト数式}
参照項目が標準項目の例
{!Opportunity.Account.BillingState}
参照項目がカスタム項目の例
{!Opportunity.Account__r.BillingState}
所有者項目がユーザーとキューを参照する場合の使用可能項目
ケースオブジェクトのように、所有者項目がユーザーとキューの複数のオブジェクトを参照する場合、一部の項目がクロスオブジェクト数式で使用可能です。
使用可能なOwner項目一覧(ユーザーとキューを参照するオブジェクトの場合)
項目名 | クロスオブジェクト数式 | 差し込み項目例 |
Id | Owner.Id | {!Case.Owner.Id} |
Name | Owner.Name | {!Case.Owner.Name} |
Owner.Email | {!Case.Owner.Email} | |
Username | Owner.Username | {!Case.Owner.Username} |
LastName | Owner.LastName | {!Case.Owner.LastName} |
FirstName | Owner.FirstName | {!Case.Owner.FirstName} |
Alias | Owner.Alias | {!Case.Owner.Alias} |
Title | Owner.Title | {!Case.Owner.Title} |
Phone | Owner.Phone | {!Case.Owner.Phone} |
UserRoleId | Owner.UserRoleId | {!Case.Owner.UserRoleId} |
ProfileId | Owner.ProfileId | {!Case.Owner.ProfileId} |
LastReferencedDate | Owner.LastReferencedDate | {!Case.Owner.LastReferencedDate} |
LastViewedDate | Owner.LastViewedDate | {!Case.Owner.LastViewedDate} |
参考
差し込み項目に親オブジェクト・参照オブジェクトの項目を表示するクロスオブジェクト数式を使用する