3. テンプレートファイル作成

差し込み項目を含むテンプレートファイルをExcel、Word、PowerPointで作成します。

 

3.1.  テンプレートファイル作成

テンプレートファイルを次の要領で作成してください。

共通

    テンプレートファイル形式

    • テンプレートファイルは出力するファイル形式と同じファイル形式で、Excel(.xlsx, .xlsm)Word(.docx, .docm)PowerPoint(.pptx, pptm)のいずれかの形式で作成してください。PDF出力の場合、Word(.docx)形式で作成してください。
    • すべてのレイアウトや出力パターンに対応していません。複雑なレイアウトはサポートされません。
    • ファイルサイズは12MB以内を目安にしてください。12MB以内でもファイルにテキストや画像が大量に含まれる場合、ファイルの出力に失敗します。
    • Officeファイルの全ての機能を使うことはできません。一部の機能は無視されます。
    • テンプレートファイルは、Microsoft Officeデスクトップ版で作成してください。オンライン版、他のアプリケーションで作成されたテンプレートファイルはサポートされません。
    • テンプレートファイルに会社のロゴなどの画像を含めることができます。但し、高画質の写真等、ファイルサイズの大きい画像をテンプレートファイルに含めた場合、出力に時間がかかったり、出力エラーになる場合があります。また、PDFの場合、レイアウトが崩れる場合があります。テスト環境で実際に出力してご確認ください。

     

    差し込み項目

    • 差し込み項目は、{!オブジェクト名.項目名}の形式でテンプレートファイルに入力してください。差し込み項目の形式は、Salesforce Classicのメールテンプレートと同様の形式です。
    • 主オブジェクトと関連する子オブジェクトの項目を差し込み項目として使用することができます。
    • ファイルを出力するユーザに差し込み項目の参照権限がない場合、差し込み項目は空欄で出力されます。
    • 差し込み項目に{!If(xxxxx)}のような数式を使用することはできません。

    差し込み項目例

    標準オブジェクトの標準項目: {!Opportunity.Name}

    カスタムオブジェクトのカスタム項目: {!Bill__c.IssueDate__c}

     

    各種出力オプションについて、出力オプションを参照してください。

     

     

    子オブジェクト

    • 子オブジェクトの差し込み項目は、{!子リレーション名.項目名}の形式でテンプレートファイルに入力してください。参照項目がカスタム項目の場合、子リレーション名の末尾に”__r”をつけてください。
      参照項目が標準項目の例: {!OpportunityLineItems.Product2}
      参照項目がカスタム項目の例: {!OpportunityCases__r.CaseNumber}
    • パッケージオブジェクトの場合、子オブジェクトの差し込み項目は、{!名前空間プレフィックス__子リレーション名項目名}の形式でテンプレートファイルに入力してください。

        例:パッケージの名前空間プレフィックスが″BillingMaster″、子リレーション名が″BM_BillDetail_Bills″の場合

        {!BillingMaster__BM_BillDetail_Bills__r.Name}

      • 子オブジェクトの差し込み項目は、1行のみ入力してください。子レコード数に応じた行数が出力されます。
      • 子レコードの連番を出力する場合、{!number()}を入力してください。1から始まる連番が出力されます。

           

          ※子リレーション名の確認方法

          1. オブジェクトマネージャより該当の子オブジェクトの項目一覧を確認します。
          2. 子オブジェクトの項目一覧より、主オブジェクトの参照項目の項目名をクリックします。
          3. 項目の設定情報内の子リレーション名に表示されている内容が子リレーション名です。この時、親オブジェクトの参照項目がカスタム項目の場合、表示されている子リレーション名の末尾に「__r」を付与したものが子リレーション名になります。パッケージオブジェクトの場合、先頭に名前空間プレフィックス+__」を付与します。

           

          PDF出力

          • PDFにページ番号を出力する場合、Wordファイルのヘッダーまたはフッターに{!pagenumber()}を入力してください。
          • PDFに総ページ数を出力する場合、Wordファイルのヘッダーまたはフッターに{!pagecount()}を入力してください。
          • Wordのテンプレートファイルの「段落」>「インデントと行間隔」の「1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせる」はチェックオフにしてください。「1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせる」がチェックオンの場合、PDFファイルの行間が正しく設定されないことがあります。
          • 子オブジェクトの表を縞模様する場合、子オブジェクト行を2行入力してください。例えば、1行目の背景が青、2行目の背景が白の場合、奇数行は青、偶数行は白の背景で出力されます。または、テーブルデザインより書式を縞模様に設定します。
          • PDF出力時、フォントはすべてArial Unicode MSフォントで出力されます。

           

          PDF出力の制限事項

          • Wordのフィールドコードはサポートされません。
          • Wordのタブによる空白スペースはサポートされません。
          • 図形やオブジェクト出力はサポートされません。
          • PDF出力時、改ページの際、表の罫線が前ページの最下行、または次ページの先頭行の罫線が切れて出力される場合があります。
          • PDF出力時、フォントはすべてArial Unicode MSフォントで出力されます。Wordのテンプレートに設定したフォントは適用されません。SalesforceでPDFの帳票を作成する-Office File Creator PDF編-PDFのサンプルファイルをダウンロードすることができます。
          • Arial Unicode MSフォントでは、太字や斜体の書式はサポートされません。
          • 外字は対応していません。

           

           

          サンプル

          差し込み項目例

          主オブジェクト

          {!Opportunity.Name} *標準オブジェクト.標準項目

          {!Bill__c.IssueDate__c} *カスタムオブジェクト.カスタム項目

           

          子オブジェクト

          {!OpportunityLineItems.Name} *親の参照項目が標準項目.標準項目

          {!BillDetails__r.IssueDate__c} *親の参照項目がカスタム項目.カスタム項目

           

          Excelサンプル

           

          Wordサンプル

           

           

          3.2.  参考

          テンプレート作成時、以下の記事も参考にしてください。

          差し込み項目と子リレーション名の確認方法

          SalesforceでExcelの帳票を作成する-Office File Creator Excel編-①テンプレートファイル作成

          SalesforceでWordの帳票を作成する-Office File Creator Word編-

          SalesforceでPowerPointの帳票を作成する-Office File Creator PowerPoint編-

          SalesforceでPDFの帳票を作成する-Office File Creator PDF編-

          Excelテンプレートファイルに数式を設定する-Office File Creator Excel編-

           

           

          3.3.  ダウンロード サンプルテンプレートファイル